作業灯の基礎知識その1 光の単位

照明の光に関する単位の話

ひと口に「光の単位」と言っても、計測する方法や評価基準によって種類はさまざま。こちらのページでは、作業灯・防災照明の「ストロングライト」の性能を理解するのに役立つ光の単位の基礎知識を解説いたします。

照度(lx)

「照度」は光源が照らしている面の明るさを示す単位で、1㎡あたりにどれだけの光が照射されているかを示します。光源が同じ、つまり光の量が同じでも光源からの距離によって1㎡に当たる光の量は変わるため、光源と照射するものとの距離が変わると照度も変化します。

単位はlx(ルクス)で表記され、工場の照度は750~1,500ルクス、非常灯・倉庫などの照度は5ルクス以上といったように、日本工業規格(JIS)で作業環境ごとに推奨される照度が定められています。

工場における照度基準
照度 場所 作業
1,500~3,000lx 制御室などの計器盤および制御盤 極めて細かい視作業
(例)精密機械、電子部品の製造、印刷工場などでの組立、検査、試験、選別、設計、製図
750~1,500lx 設計室・製図室 細かい視作業
(例)繊維工場での選別、検査、印刷工場での植字、校正、化学工場での分析など
300~750lx 制御室 一般の製造工程などの普通の視作業
(例)組立、検査、試験、選別、包装、倉庫内の事務
150~300lx 電気室、空調機械室 包装・荷造など
75~150lx 出入口、廊下、通路、階段、洗面所、便所、作業を伴う倉庫 包装・荷造など
30~75lx 室内非常階段、倉庫、屋外動力設備 荷積み、荷降ろし、荷の移動などの作業
20~30lx 屋外
(通路、構内警備用)

全光束(lm)

光源が発している光の総量を「全光束」といいます。まず、「光束」というのはある方向に放たれた光の量のことをいいます。
照度はある一定の面積に放たれる光の量を示すため距離によって照度が変化しますが、光束はある角度に放たれる光の量であるため距離によって値は変化しません。
この光束を光源から全ての方向に放たれる光の量について求めたものが全光束になります。
全光束は光の量を示すものであり、明るさの目安にはなりますが明るさを直接示すものではありません。
電球や蛍光灯などは全方向に均等に光を出しますが、LEDや弊社の反射板付き照明器具のように照射角をもつものもあります。
全光束が同じなら照射角がある場合光を集中させている分、ある方向への照度は全方向に光を出すものより照射角があるものの方が高くなります。
逆に言えば、照射角以外の方向は照度が低いということになります。
また照度が同じでも全光束に違いがある場合、全光束が低いものはその照度を発揮する方向が限られている等の制限があることになります。
このように全光束だけでは明るさを比較することは難しいため、照度や用途などに合った照明器具の選択が必要です。

演色評価数(Ra)

「演色評価数」とは、照明によって対象物がどれくらい「自然な色」で見えるかを表した尺度です。自然光に近い「基準光」で照らしたときを100として、色のズレが大きくなるに従って数値が小さくなっていきます。つまり、演色評価数が「100」に近いほど自然な色で見えるということです。

演色評価数を求める際は、R1~R15と言われる15種類の試験色を照らし、その色の変化を数値化します。R1~R8の数値の平均値を「平均演色評価数」と言い、「Ra」という単位で表現します。そしてR9~R15の値は、「特殊演色評価数」とされ、個別に評価されます。

特殊演色評価数について

赤(R9)、黄(R10)、緑(R11)、青(R12)、西洋人の肌の色(R13)、木の葉の色(R14)、日本人の肌の色(R15)がどれだけ自然光に近く見えるかが分かります。

フート・カンデラ(ft-cd)について

フート・カンデラ(ft-cd)は照度を表す単位です。ルクス(lx)は1m2をあたりの照度ですが、フート・カンデラは1平方フィートあたりの照度です。1(lx)=1/10.764(ft-cd)であり、1(ft-cd)=10.764(lx)です。 ※光度カンデラ(cd)は全光束(lm)の単位立体角あたりの値であり、照度(ルクス、フート・カンデラ)とは別の単位です。

グレアについて

グレアとは光を目にしたときに感じる周囲を見づらいと感じたり不快感をもたらす眩しさのことです。グレアの原因には光源が高出力、光源の強さに対して周囲が暗い、光源や反射面が視界に入っている、光源との距離が近い、などがありますまた同じ環境でも健康状態、生理的な周期や年齢によって光の感じ方が変わるため、ある人には眩しくなくても別の人は眩しさを感じることがあります。グレアは電球、HIDランプ、LED等の点光源や、出力に対して照明部の面積が小さいものに多く見られ、ディスプレイ等でも感じることがあります。照明器具ではフィルターをかける、間接照明にする、光源を視界に入れない用途で使う、等の対策が取られています。

作業灯の基礎知識 その2 安全性についてはコチラ嵯峨電気工業 製品について はコチラ
ISO9001 ONLY OTA QUALITY