作業灯の基礎知識その2 安全性について

作業灯の安全性

さまざまな現場で作業灯や防災照明として使われるストロングライトは、高い安全性を誇るモデルも多数ご用意しています。こちらのページでは、ストロングライトの性能にもかかわる安全性についてご説明します。

保護等級

器具の塵と水に対する保護度を評価したものです。生活防水や日常防水などのあいまいな表現とは違い、厳密な基準を設けて試験を行っています。「IP66」のように「IP+数字2つ」で表され、左側の数字が固形物に対する保護、右側の数字が水に対する保護を表しています。なお、弊社のストロングライトは多くのモデルで「IP66」を取得済みです。

IP表示第一記号(左の数字)の説明
人体及び固形異物に対する保護
第一記号 内容 保護の程度
0 無保護 特に保護されていない
1 50mmより大きい固形物に対する保護 人体の表面積の大きな部分、例えば足などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
2 12mmより大きい固形物に対する保護 指先または長さが80㎜を超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径12mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
3 2.5mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体の先端が内部に侵入しない。
4 1.0mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが1.0mmを超える工具やワイヤなどの固形物体の先端が内部に侵入しない。
5 防塵型 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
6 防塵型 粉塵が内部に侵入しない。
IP表示第二記号(右の数字)の説明
水の浸入に対する保護
第二記号 内容 保護の程度
0 無保護 特に保護されていない
1 滴下する水に対する保護 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
2 15度傾斜したとき落下する水に対する保護 正常な取り付け位置より15度以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
3 噴霧水に対する保護 鉛直から60度以内の噴流水に落下する水によって有害な影響を受けない。
4 飛沫に対する保護 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
5 噴流水に対する保護 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。
6 波浪に対する保護 波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。
7 水中への浸漬に対する保護 規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。
8 水没に対する保護 継続的に水没しても内部に浸水することがない。原則として完全密閉構造である。

二重絶縁とアース

工場などで手持ちの電気器具を使用する場合、漏電による感電事故に注意が必要です。おもな対策として、電気が通る部分を二重に絶縁物で覆う「二重絶縁」か、漏電してもアース線またはアース端子により接地できる「アース」が挙げられます。二重絶縁の構造ならアースは不要となり、アース付きなら二重絶縁である必要がありません。なお、弊社のストロングライトでは、多くのモデルで二重絶縁を採用しています。

PSE法における熱・発火関係の規定について

電気器具はどんなものでも多少の熱が発生します。器具の仕組みによっては人や周囲に危険を及ぼすほどの温度になることもあるため、人の触れる恐れのあるものはPSE法によって熱や温度上昇についての基準が定められています。
その中での照明器具についての決まりを以下に挙げます。電気スタンド、ハンドランプは①、②、③、④が、白熱電灯器具・放電灯器具、LED電灯器具は①、②、③が対象となっています

①LEDを使用する場合発煙、発火など火災につながる故障をしない設計であること
(1)定格の150%の電力で駆動させ、温度が安定してから15分間その状態に置いて炎、煙及び可燃性ガスが発生しない。
(2)電源基板の入力部を覆う部分は金属、650℃の試験機を押し当て燃えない又は発火させた後30秒以内に消火する材質、675℃以上の試験機を押し当て発火しない
材質のいずれかを使用する。光学特性上の理由で条件を満たせない場合は使用しなくてもかまわない。

②入力の調整(照明の場合調光機能など)ができるものは入力を最大にした状態で定格で駆動させ温度が一定になったときに各部の温度が一定以下であること(部位、材質ごとに上限が異なる)
コイル100℃~170℃、整流体75~135℃、ヒューズクリップの接触部90℃、持ち運び用取っ手65~80℃、点灯中に使用する取っ手55~70℃、
つまみボタン又は押しボタン60~75℃、外郭55~100℃、セメント口金の場合170℃、メカニカル口金の場合230℃、試験品を置く木台の表面95℃

③②と同じ状態を8時間継続したとき各部に変形、変質が起こらないこと

④予熱始動式の蛍光灯の場合はスターターを、2次電圧が30V以下の変圧器を使う白熱電灯の場合は2次側の回路を、出力回路の充電部が露出しているLEDは
出力側の充電部を短絡させ、各部の温度上昇が一定になる、または試験品の安全装置の作動やコイルの焼けなどで通電しなくなるまで定格で駆動させる。
その時に外部に炎や溶けた絶縁性充填物が出ない、試験品の接する木台の表面温度が160℃以下および試験品の入力部と外郭との絶縁抵抗が0.1MΩ以上を満たすこと

弊社での製品開発の際には、上記の試験に加え、12~24hの連続稼動試験など、実際に現場で想定される内容での試験なども行っています。

作業灯の基礎知識 その1 光の単位についてはコチラ
ISO9001 ONLY OTA QUALITY